メキシコペソ円(MXN/JPY)は高スワップ通貨として知られていますが、「毎月いくら入金し、スワップをどう再投資すると、資産と保有ロットがどう育つか」を具体的な数字で追える無料ツールは、証券会社公式のシミュレーターにはほとんどありません。この記事では、積立×複利という運用の考え方を整理し、実際に数字で試算できる無料シミュレーターを紹介します。
証券会社の無料ツールでは分からないこと
松井証券・みんなのFXなど主要各社もスワップシミュレーション機能を提供していますが、多くは「今の保有量なら将来いくらスワップが貯まるか」という単発の試算が中心です。実際に積立でスワップ運用をしている人が知りたいのは、次のような複利特有の推移です。
- スワップ収益を再投資して保有ロットを増やしていくと、資産曲線はどう変化するか
- 毎月の入金に頼らず「スワップ収益だけで新規ロットを買い増せる」状態(自走点)にいつ到達するか
- 保有ロットが増えるほど、ロスカットまでの価格的な距離はどう変わっていくか
積立×複利シミュレーションの基本的な考え方
1. 毎月の新規資金=入金額+その月のスワップ再投資分
複利運用では、その月に新しく使える資金は「入金額」だけでなく「前月までに貯まったスワップの再投資分」も含まれます。この新規資金の範囲内で、証拠金維持率が一定の目標水準(例:800%)を上回るようにロットを買い増す、という設計が一つの目安になります。
2. 維持率という"余裕度"の指標
証拠金維持率は「証拠金に対してどれだけ余裕があるか」を示す指標です。値が高いほど為替変動に対する耐性が高く、低いほどロスカット(強制決済)に近づきます。積立の各月でこの余裕度をどう保つかが、複利運用の設計の核心です。
3. 複利は「増える速さ」と「リスクの増大」が同時に進む
保有ロットが増えるほど、スワップ収益も為替変動の影響も同時に大きくなります。複利は資産形成を加速させる一方で、下落局面での評価損益の振れ幅も大きくすることを踏まえておく必要があります。
無料の複利シミュレーターで試算する
上記の考え方をもとに、入金額・スワップ単価・維持率目標・ロスカット水準などを自分の条件で入力し、月次の資産・保有ロット・スワップ収益・ロスカット価格の推移をグラフで確認できる無料ツールを公開しています。証券会社の口座に関わらず、誰でも試算できます。
このツールでできること
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 複利モデル | 維持率目標に基づき、毎月の新規資金の範囲でロットを自動計算 |
| 自走点の表示 | 月間スワップ額が当月入金額を上回る月を自動判定 |
| ロスカット価格の推移 | 保有状況に応じたロスカット価格を月次グラフで表示 |
| 実績入力 | 実際に買った月のロット・レートを入力し、以降を自動で再計算 |
| 現在レートの自動取得 | ボタン操作で現在のMXN/JPYレートを取得(出典表示あり) |
まとめ
- 積立×複利のスワップ運用では、「その月の新規資金の範囲でどこまでロットを積むか」という設計が中心になる
- 複利は資産形成のスピードとリスクの振れ幅を同時に押し上げるため、ロスカットまでの距離も並行して確認する必要がある
- 証券会社公式ツールでは見えにくい複利の推移・自走点・実績とのズレを、無料の専用シミュレーターで確認できる
本記事は一般的な資金管理の考え方の解説であり、将来の為替レート・スワップポイントの水準を保証するものではありません。実際の取引条件・建玉上限・ロスカット水準は各証券会社の最新情報をご確認ください。